平成20年10月5日〜8日にかけて大阪市の森之宮病院にて開催された「平成20年度第12回STのためのインフォメーションコース」に参加させていただきました。
今回の研修では、ボバース概念を実際に言語治療に適応するとどうなるか、伝統的な言語訓練とどこが異なり、どこが共通なのか等ボバースの基礎概念と評価治療についての講義・実技・治療実習がありました。
中枢神経系の障害の場合、感覚・知覚・認知・運動の様々な要素が障害されてしまい、異常な構音・摂食−嚥下運動の背景には発声発語器官の異常なトーンやパターンが存在します。その機能障害を分析し、改善に結び付けるためには、機能を阻害している異常なトーン、パターンを評価することが必要で、操作すること(ハンドリング)による患者様の反応から、その患者様のトーン、パターン、感覚の問題、中枢神経系の状態を評価することが重要とのことでした。
今回の研修で、「評価のための評価であってはならない。治療に直結する評価であること。さらに、訓練のための訓練であってはならない。日常の機能的活動に反映される治療でなければならない。」ということが強調されていました。 実際に患者様に治療を行う治療実習ではより適切な刺激の入力を行うこと、より正常な運動の繰り返しにより正常な再体制化へ導くこと、1回の訓練時間の中で変化できることを実感しなければならないことの重要性と難しさを感じました。 最後になりますが、今回の研修に参加させていただき「治療のための評価であること、患者様の示す言語症状を把握し、症状を引き起こしている原因の分析を行い、その評価―分析に基づいて、治療を行う上で目標を設定し、治療方法を選択すること、臨床のプロセスの中では障害の本質を把握できることが治療にとって大切となり、適切な評価は適切な治療を導くこと」を再確認することができました。学ぶことが多く、大変有意義なものとなりました。今回学んだ知識・経験を少しでも患者様に還元できるよう日々の臨床に生かしていきたいと思います。
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