| リハビリテーション部 中山淳史【作業療法士】 |
平成22年1月16日(土)に川崎医科大学附属病院の作業療法士;用稲丈人先生および川崎医科大学リハビリテーション教室医長;平岡崇先生をお迎えし、第3回となる高次脳機能障害院内勉強会が開催されました。
1回目は総論、2回は社会的行動障害、今回の3回目は高次脳機能障害の評価方法をご講いただく事となりました。
「高次脳機能障害」とは、脳血管障害、頭部外傷等による脳の損傷の後遺症として、記憶障害(過去のことを思い出せない、ついさっきのことを忘れてしまう、新しいことを覚えられない、メモを見ても思い出せないなど)、注意障害(注意散漫、集中力に欠ける、ぼんやりしている、まとまりのある思考や会話、行動ができない、固執して他に注意を転換できないなど)、遂行機能障害(行動を計画できない、計画してもその通りにできない。料理を作ったり、買い物に行ったりできないなど)、社会的行動障害(相手の迷惑を考えない、現状を把握しにくいなど)などの認知障害が生じ、これに起因して、日常生活・社会生活への適応が困難となる障害で、体の麻痺症状が軽いこともあり、一見元気に見え、自覚症状も薄く、実際に社会生活をするときにいろいろ困った問題が出てきてしまう障害です。
そのため、いかに患者様の隠れている障害を探し出し、理解するための評価が大切であり、検査道具の知識、適切な組み合わせ方を考えることが大事であると同時に普段の会話の中での評価が大切ということでした。患者様ご本人とセラピストが一緒に高次脳機能障害の症状を理解して、問題の解決方法を一緒に見つけていく大切さを、再度考える機会となりました。このような独特の特性を持つ高次脳機能障害に対応するために、ご本人やご家族、その周囲の方が、高次脳機能障害という障害を知り正しく理解することが大切なポイントであると思いました。
私たち、水の都脳神経外科病院でのリハビリが少しでも高次脳機能障害により生活に支障を来している患者様のお手伝いになることができましたら幸いと思います。 |
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